第8章 対三浦台
会場に着き、あとはコートに入るだけという時、陵南の選手たちも観戦をしにやってきた。
客1「おっ!あそこ見ろ!」
客2「陵南だ!陵南!」
客3「でっけぇなーっ、仙道ってどれ?」
客4「あれだよあのツンツン頭」
女子観客たち「「きゃーっ!仙道さーん!」」
騒がれる仙道であったが、呼びかけてきた女子たちには目もくれなかった。
席に着くと早速彦一が喋り始めた。
彦「しょっぱなから三浦台とはキツいですね、湘北も。あ!さんや!」
すると仙道は先ほどの女子たちへの態度とは打って変わって、身を乗り出しての方を見た。
そして視線に気づいたがこちらを向くと、にこやかに笑い手を振った。
(陵南か…来てるのね。そして、なんだかとても視線を感じる…)
が視線を感じる方を見ると、仙道がこちらを見ていた。
そしてあろうことか、手を振ってきた。
は勢いよく顔を逸らした。
(な…なに!?仙道さん自分がイケてるからって、乙女を弄んでおるな…)
そしてこのやりとりを見ていたものが3人いた。
流(馴れ馴れしい…)
三(なんだ?あいつ。手なんか振って天羽に気があんのか?)
花(仙道の野郎までのことを…イラッ)
この3人であった。
3人とも仙道に対し、苛立ちを覚えた。
三浦台の選手たちもコートへと入ってきた。
村「ふんっ、たかが陵南に一点差のゲームをしたからって、それがどうした。俺たちの倒すべき相手はただ1つ、王者海南大付属!去年の借りは必ず返す。湘北なんぞ眼中にねぇ、行くぞ!」
「はぁぁ??何よあれ、たかが陵南ごときって…陵南の何を知ってんのさ。しかも湘北なんぞだなんて、ぐぬぬ…見返してやれ!湘北!」
陵南への侮辱にも怒ってくれたを見て、仙道はまたから目が離せなくなったのだった。
そしていよいよ、インターハイ予選が始まった。