第8章 対三浦台
晴「三井さんとの練習も部活後に毎日付き合ってるらしいわよ。三井さんに体力つけてもらうために」
花「そ、そーなんすか!?」
晴「うん。それに流川くんも…ちゃんには心許してるみたい」
落ち込む晴子を見て、花道は複雑な気持ちになった。
花(あんなやつ忘れろと晴子さんに言いたいところだが、流川がに近づいているというのは聞き捨てならない…)
そんなことを考えていたものの、晴子に頑張ってと言われ、すぐにやる気になる桜木花道なのであった。
は会場に向かって走っていた。
すると後ろから自転車のベルの音が聞こえた。
「ん?」
後ろを振り向くと前輪がボコボコに変形した自転車に乗った流川だった。
流「ちゅーす」
「ギャハハ!ちゅーすじゃないよ!何その自転車!」
はお腹を抱えて笑った。
流「…こけた」
「嘘つけ!どうせ寝てて車にでもぶつかったんでしょ!」
流「なぜわかる…」
「ひぃーっ、面白い」
流「今日はどあほうは一緒じゃねーのか」
「あ、起こしに行ったんけど、ランニングに出たっておばさんが言ってたから起きてるんだなと思って先来ちゃった」
流「前みたいになりたくないからか?」
流川が言う前とは、朝に晴子と花道の練習の風景を見たときのことである。
「まぁ、それも無くはないね」
は少し悲しそうに微笑んだ。
しかしすぐにはいつもの調子に戻った。
「流川それ私にも漕がせて!」
流川が自転車を貸すと、進まないだの、なんだこれだの、朝から騒がしいであった。
しかし流川はそんなの様子を見て、微笑んでいた。