第6章 リョータ・三井復帰
次の日。
は、まるで昨日までの涙が嘘のようにポジティブを取り戻し、軽い足取りで放課後の花道のクラスへ向かった。
「花道!」
勢いよくドアを開けたその声に、花道が椅子から跳ね上がる。
花「おう!行くか!!」
いつもの2人の空気。
……だが今日は違う。
「ごめん!委員会で遅くなるから今日は先行ってて!!じゃあまたあとで!」
花「お、おう、分かった!」
返事を聞くやいなや、は小走りで廊下へ消えてしまった。
花(流川の野郎も一緒なんじゃねーだろうなぁ…はっ!!流川の好きなやつってまさか…!?そ、それはねーよな!!)
あの陵南戦以来、花道は“流川と仙道と”の間を、勝手に、そして深刻に気にしまくるようになっていた。
そんな花道は部活へ向かう途中、彩子とばったり会い、“ある人物”を探しに向かうことになる。