第7章 インターハイ予選までの1週間
と仙道、二人の足音が体育館に響いていた。
仙「もっと体を使うんだ」
「くっ…」
仙「そう。そのまま体の小ささを活かす」
するとは仙道を抜くと、高く飛び上がり、ダンクをしようとした。
仙「なにっ!?」
しかしもちろん届かなかった。
ドンッ!!
が着地した音が体育館に響いた。
「くぅーーー!やっぱ無理かぁ」
仙「あぁ…」
「やっぱ教えるのも上手なんですね、仙道さん。もっと体動かさないとなぁ。けどやっぱダンクは無理かぁ…」
は1人でぶつぶつと呟いていた。
仙道はそんなの様子を見ていた。
仙(驚いた…あの身長であんなに飛ぶなんて…天羽さんの血を継いだのか…それにしても本当、見ていて飽きないな)
仙「ダンクがしたいのか?」
「あ、はい!でもやっぱこの身長じゃ無理ありますよね。花道がダンク決めたがってるから、少しでもコツとか教えられればなって思ったんですけどね」
仙(桜木のため…か。さっきバスケに興味なかったって言ってたから、マネージャーをやり始めたのもきっと桜木が始めたからなんだろうな)
仙「羨ましいな」
「はい?」
仙「いや、なんでもないさ。ちょっとこっちへ」
仙道はゴール下に行くとに手招きをした。
「なんですか?」
は仙道の元へ行くと、ゴールの前に立たされ、ボールを渡された。
そしての後ろに仙道が立った。
仙「膝曲げて」
は言われた通りに膝を曲げた。
仙道はの両脇に手を入れた。
「え、ちょ、仙道さん何を…」
仙「思い切りジャンプして」
「いやでも…」
仙「いいから。ダンク決めたいんだろ?」
「ん…」
は仙道の言う通り思い切りジャンプした。
するとタイミングを合わせて仙道もを持ち上げながらジャンプした。