第7章 インターハイ予選までの1週間
「そんな仙道さんも、あの流川も、お父さんを見てバスケを始めたって聞いて嬉しいより、すごく驚いてるんです。私はお父さんのこと大好きでしたけど、バスケも教えてもらいましたけど、正直興味もそんな無かったし、試合をしているところとか全然覚えてないんです」
仙「すごいよ、君のお父さんは。これからあんな選手はなかなか出てこないんじゃないかな。ボールへの執着心、身体能力の高さ、諦めない気持ち、それに加え技術も。どれをとっても他の選手は敵わなかった」
「…」
は小さい頃に父を失い、バスケにもさほど興味がなかった。
そのため、父の偉大さを全く分からなかった。
しかし、今ようやく気づいたのだ。
仙「でもそうだな。俺や流川はスタミナという面でどうしても超えられない部分が出てくるが、桜木なら、もしかしたら超えられる日が来るかもな。技術をもっと磨いて経験を積めばの話だが」
「花道…」
は明らかに暗い顔になった。
"桜木と何かあった?"そう仙道が聞こうとしたとき、が話し出した。
「仙道さん、私にバスケ教えてくれませんか?」
は流川の
"お前があのどあほうをバスケが出来るようにしてやれば、少しは可能性あるんじゃねーの"
この言葉を思い出したのだ。
仙道は驚いた。
仙「えぇ?俺が?」
「はい」
仙「お父さんから教わってたなら俺が教えることなんて何も…」
「じゃあ一緒に勝負して、ダメなとこ教えてください。今日だけでいいですから!!」
は仙道に両手を合わせた。
仙(この子は本当によく表情が変わるな)
仙「いいよ」
「本当ですか!?やったー!」
こうして仙道との1on1が始まった。
同時に仙道の指導も。
その頃湘北では…