第7章 インターハイ予選までの1週間
ーその翌日は陵南へー
陵南の体育館の場所は分かるのでこっそり練習を見ていた。
しかし相田彦一がの存在にすぐに気づいた。
彦「あ!!」
仙「ん?」
彦「さん!湘北のマネージャーのさんや!!」
田「なに??」
「うげっ…見つかった…」
彦「何しに来はったんですか?あ!もしかして仙道さんに会いにきたんでっか?」
彦一は走ってきた。
「な、なぜ仙道…練習を見にきただけだよ」
魚「帰ってくれ」
するとの前に魚住が立ちはだかった。
彦「魚住さん…」
魚「俺たちも遊びでやってるんじゃない。練習を見せれば弱点を見せることになる。帰ってくれ」
「私は弱点を探るために来たんじゃないです。陵南は何が強いのか見に来たんです」
魚「この前の練習試合で分かっただろう。とにかく今日は…」
仙「いいじゃないですか魚住さん。彼女がいても」
いつ来たのか、仙道はの肩を抱いた。
「いや、ちょ、なにを…」
魚「仙道」
仙「こないだ練習試合をしたんだから、今回だって見せたってそう変わらないさ。それに、また勝てば良いだけの話ですよね?魚住さん」
魚「んん…」
仙「それとも見られたら赤木さんに勝てないんですか?」
、彦「「!?」」
魚「…勝手にしろ」
魚住はコートにもどっていった。
「ちょっと放してくださいよ」
は仙道の手から逃げた。
仙「俺には冷たいなぁ。桜木にはあんなに優しいのに」
「そりゃ花道は特別ですから!」
仙「俺の方が上手いと思うけど?桜木より。…流川より」
仙道はにぐいっと顔を近づけて言った。
「!?」
は思わず視線をあげた。
そしてその距離は鼻先が触れ合ってしまいそうなほど近かった。
「っ…」
仙「だろ?」
「い、今はそうかもしれないですけど、そ、そのうち花道も流川もきっと仙道さんを超える選手になりますから」
はプイッと顔を逸らし、仙道から少し距離を取って言った。