第7章 インターハイ予選までの1週間
信「ほっ…あ!じゃ、じゃあ彼氏とかいるんすか!?」
皆耳をそばだてて聞いた。
「いないよ」
信「よっ…」
信長がガッツポーズをして喜ぼうとしたが、それはの次の一言でぬか喜びとなってしまった。
「好きな人はいるけどね」
信「ガーン!!」
信(牧さんだ…絶対牧さんだ…牧さんクラスじゃなければこの人を射止めることなど…)
「信長くんはその人にそっくり。だから見てると思わず笑顔になっちゃう」
信(うっ…笑顔が眩しい…!!)
信「俺にそっくり…ってことはやっぱり牧さんだ!スーパールーキー!いずれ牧さんの座を継ぐ男!」
「あぁ…」
神「それはちょっと違うと思うな…」
ぽかっ
信長はまた牧に殴られた。
信「いたた…」
牧「俺なわけあるか。俺とお前は全く似とらん」
信(牧さんじゃないなら一体どんな男だ…どんなすごいやつならこんな人に好いてもらえるんだ!?)
「牧さんではないよ。牧さんも素敵だけどね」
その言葉に珍しく牧が少し頬を染めた。
「どんな人か気になる??」
信「は、はい…」
は信長の耳元に口を寄せた。
そして小さな声で
「内緒」
と呟いた。
信「ブフォ!!」
信長は鼻血を出して倒れた。
神「あぁ!信長!」
「それじゃあ私そろそろ帰りますね。見学させてくれてありがとうございました!また来ます!」
は帰っていった。
牧「あぁ…」
牧(結局彼女は誰で目的はなんだったんだ?)
牧は謎めいたのことが気になり始めたのだった。