第7章 インターハイ予選までの1週間
ーその日の練習が終わる1時間前ー
藤「5分休憩だ」
藤真は休憩を挟んだ。
は時計を見た。
「はっ!!やばい!もうこんな時間!みんな帰ってしまう!私も戻らねば!!」
は急いで出ようとするとそこへ藤真がやってきた。
藤「もう帰んのか?」
「あ、はい!でも…また来てもいいですか?」
翔陽バスケ部の中では背が低いとはいえ、よりは背が高い藤真をは見上げて言った。
藤「っ…あ、あぁ。いいよ」
「やった!ありがとうございます!では今日は失礼します!」
は走って帰っていった。
藤(は、速いな…)
透「藤真」
藤「おぉ、花形。なんだ?」
透「唆されるなよ」
藤「俺が…?」
透(まさか自分で気づいてないのか…?)
透「お前以外いない。藤真が女なんかに惚けているようでは俺たちはまた海南大付属にやられるぞ」
藤「それはない。今度こそ、俺たちが一位でインターハイに出場する」
藤真は決意を固めたのだった。
ー湘北に戻るとー
「チュース!はぁ…疲れた」
彩「!」
赤「戻ったか」
流「…」
三(よしっ…あいつとの1on1も当分無しかと思ってたぜ)
花「どうだ!この天才桜木にかなうような男はいたのか!」
「そうだなぁ、互角くらいの人はいたよ!」
木(まさか藤真や花形のことを言ってるのか…?)
花「やはりこの天才を超える男はいないようだな!ガハハハ!」
「ゴリ先輩」
珍しくは桜木の調子に乗った発言を無視して赤木に話しかけた。
赤「うん。お前たちは練習始め!」
赤木はから見学の成果を聞いていた。
「かくかくしかじか…ですから今の湘北で藤真さんや花形さんを止めるのはなかなか厳しいかもしれません」
赤「そうか。だがやるしかない」
「そうですね」
練習後はまた三井と1on1をしてから帰ったのだった。