第7章 インターハイ予選までの1週間
藤(湘北のマネージャーか。部員がざわついてるな。まあ初めて見る子が来てたら無理もないか)
藤「ほらほらお前ら、気ぃ散らすんじゃないぞ?」
部員たち「は、はい!」
藤(嫌味のない子だったな。俺たちの情報を盗もうとかじゃなく、純粋に湘北を強くしたいんだろう)
藤真はの方を見るとバチっと目が合った。
藤(可愛い子だ。ありゃ応援されたらみんな頑張るだろ)
藤真はハニカんで笑った。
は恥ずかしさにバッと目を逸らした。
藤(目を…逸らした…?モテるだろうに、恥ずかしいのか…??)
藤真はは男子に微笑まれるなど、慣れていると思っていたのでそれにも驚いた。
部員1「おい今の藤真さん見たかよ…」
部員2「あぁ…バスケにしか興味ない藤真さんが女の子に笑ったぞ…しかも練習中に…」
部員3「あの人も照れて真っ赤にして顔逸らしてたぞ…絶対彼女だろ…羨ましい…」
に気を取られ、珍しく藤真は部員たちがこんな話をしているのは分からなかった。
透(珍しく藤真自身が気を散らしている…うちで藤真が女なんかにうつつを抜かすようになったら終わりだ…)
花形はのことをよく思わないのであった。
その頃湘北バスケ部では。
赤「天羽はインターハイ予選まで練習に参加しないことになった」
最初に赤木が部員を集め、みんなに報告をした。
花「おいゴリ!なんでだ!になんかしたのか!」
三(なんかしたのは確実にお前だろう桜木…)
流(何も聞いてない…)
赤「バカモン!天羽はインターハイ予選のシード校に練習の様子を見に行っている。これがどういうことかわかるか?桜木」
花「俺たちに秘密の情報を流すため」
花道はニヤリとした。
流「…どあほう」
花「なんだと!?キツネ!」
流「どあほう。俺たちがそこまで勝ち抜かなきゃ、シード校と戦うことなんてないんだ」
赤「その通りだ流川」
花「だからなんだ!」
赤「つまり天羽は俺たちがそこまで勝ち抜けると思ってるということだ」
花「あ…」
赤「俺も今のメンバーなら勝てると思っている。だから気を引き締めて、しっかり練習に励め!」
部員「おう!」
皆は俄然やる気を出したのだった。