第7章 インターハイ予選までの1週間
は放課後荷物をまとめてすぐ学校を出た。
この日は翔陽の練習を見に行った。
(体育館はどこなのさ…なんか運動部っぽい人の後をつければ…あ!あの背が高い人!あれは確か花形透…ラッキー!ついてこっと)
は花形の後をついていった。
透「誰だお前は。さっきから」
その人は後ろを振り返った。
「ギクッ…えぇっと…ええっと…」
(どどどどどうしよう…湘北のマネージャーなんて言ったら絶対帰される…あ、確か翔陽のキャプテンはイケメンだった…はず!!)
透「その制服は湘北か?」
「あ、は、はい!!えっと…翔陽バスケ部キャプテンの藤真さんのファンで練習を見たくて…」
透「だめだ。予選が近いのにそんなことをしてる暇はない。部外者は出ていけ」
「そ、そんなぁ…」
するとそこへこの翔陽バスケ部キャプテンである藤真がやってきた。
藤「どうした?花形」
透「こいつが練習を見たいと。お前のファンらしいぞ」
藤真はの方を見た。
(わぁ…本当王子様みたいな顔だ…)
藤「ハハハ、ありがとう」
「え!?」
藤「心の声、全部ダダ漏れだったよ」
「なんと……」
(恥ずかしすぎる…!!ってこんなことしてる場合じゃない!練習を見なければ…!!)
藤「練習見たいならどうぞ」
「本当ですか!」
藤「うん」
透「いいのか?スパイかもしれんぞ」
藤「だとしても問題ない」
(そのくらいの余裕があるってことね…)
透「お前は甘い」
藤「まぁ良いじゃないか。こんな可愛い子が見に来てくれたらみんなも頑張るだろ。体育館知らないだろ?案内するよ」
「ありがとうございます」
は藤真の後ろをついて行った。