第7章 インターハイ予選までの1週間
ー翌日の昼休みー
流「行くぞ」
「ごめん流川、ちょっと先行ってて。私用事があるんだ。すぐ終わるから」
流「あのどあほうにか」
「違うよ。じゃあ後でね」
はさっさと行ってしまった。
流川は渋々先に体育館へと向かった。
は三年生の階へとやってきた。
女子生徒1「誰?あの子」
女子生徒2「よく赤頭と一緒にいる子でしょ?」
男子生徒1「うわぁ…すっげぇ可愛い…」
男子生徒2「おい、あんな可愛い子うちにいたのかよ??」
は注目の的となった。
(うわぁ…なんだかめちゃくちゃ見られている気が…さっさとゴリ先輩のとこ行って体育館行こ…つってもゴリ先輩のクラスどこ!何組よ!)
三「おぉ、お前こんなとこで何してるんだ?」
「あ、三井さん」
堀「お前は…」
「ん?あ!こないだ三井さんと一緒に体育館に乗り込んできた…ええっと…」
堀「堀田徳男だ」
「堀田さんか」
堀田たちはまだ少し青いの頬を見ると勢いよく頭を下げた。
「な、なに!?」
堀「申し訳なかった。あんなことをして、ましてや女の顔を殴るなんて…」
「は、恥ずかしいんで頭あげてください!!」
は顔を真っ赤にして堀田たちに言った。
周りの人達、特に男子はボーッとの方を見ていた。
「みんな見てます!!」
三(徳男たちじゃなくてみんな顔を赤くしてるお前に見惚れているんだと思うんだがな…)
堀田たちはようやく頭を上げた。
「本当に気にしてないんで!三井さん!ゴリ先輩のクラスどこですか!」
三「え?あぁ…赤木なら6組、あそこだ」
「ありがとうございます!」
は恥ずかしさに耐えきれず早足で歩いた。
堀「みっちゃん、あの子いい子じゃねぇか」
堀田はニヤニヤしながら三井を肘でつついた。
三「な、なんだよ…な、生意気だし、き、厳しいし、そんなことねぇよ」
堀「みっちゃん、そんなこと言っても、漢の顔になっちまってるぜ?」
三「う、うるせー、そんなことばっか言ってねーで行くぞ!」
三井は少し顔を赤くしながらまた歩き出した。