第7章 インターハイ予選までの1週間
「ぐすっ…なんなんですか三井さん…ついこないだまで不良だったくせに…うぅ…」
三「…うっせー…」
三(そんなつもりがないとはいえ桜木も罪な奴だぜ。"今まで通りでいよう"なんてよ)
それから三井は黙ってただの隣にいた。
しばらくするとようやく落ち着いたようだった。
三「落ち着いたか?」
はコクコクと頷いた。
すると三井はの手からまだ開いてないペットボトルを取り上げ、蓋を開けるとに差し出した。
三「ん」
は素直に三井からペットボトルを受け取り、口に含んだ。
三「今日はもう終わりにするか」
三井がの方を見るとは首をふるふると横に振った。
三「まだやるのか?」
はうんうんと頷いた。
1人になれば、きっと花道のことを考えてしまうため、少しでも長く三井との1on1を続けたかったのだ。
三(フッ…まるで子供だな。いつも生意気な口聞いてくるくせによ)
三「ちゃんと手抜かずに出来んのか?俺は時間を無駄にするようなことしたくねーぜ?」
三井は少し意地悪く聞いてみた。
「ちゃんとやりますから…」
は潤んだ瞳で自分よりも背が高い三井をじっと見上げた。
三(っ…ん、んだよ…)
三「分かったよ…」
その日2人は今までで1番長く残って1on1をしたのだった。