第71章 懸命
伊「今…SITを突入させるか上層部が検討してるところだ。」
「そんなの待ってられるか。…僕はすぐに突入する。」
松「んな無茶なことしたらすぐ殺されるぞ!?」
「大丈夫だ…策がある。」
松田と班長にその策を話すと
とても驚いていたが、話し終わると笑みを浮かべていた。
松「美緒を助けるにはその方法しかなさそうだな…」
伊「お前も本当に無茶なことが好きだな。
美緒にそっくりだ。」
「夫婦だからな。」
3人でこの後の動きを確認し終わると、風見が僕の元へやってきた。
「降谷さん、お待たせしました。SITの装備一式です。」
「ああ、ありがとう。」
松「お前…SITに化ける気か?」
「それしか方法がないだろ。
心配しなくても顔を見られるヘマなんかしないよ。」
話しながら装備を身につけて、突入する準備を整えた。
そして作戦を開始する為、松田と班長は元いた場所に戻って行った。
「風見、頼みがある。」
「はい、何なりとお申し付け下さい。」
風見に頼み事をした後、僕は銀行の裏口へと向かった。
…美緒……
今度こそ絶対お前を守ってやるからな。
ちゃんと大人しく待ってろよ?