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《降谷夢》bonheur {R15}

第68章 謎解



「少し調べたら元警視庁のSPにも関わらず
雑誌でモデルもやったみたいじゃねーか!
アンタの事が忘れられなくて
使い物にならない部下達に何回喝を入れたと思ってんだ!」

『っ、ご…ごめんなさい…』


大和警部の口の悪さは松田くんと少し似ていて…

雑誌のことは私のせいじゃないけど
すごい怒鳴ってくるから、私はその迫力に負けて謝罪した。



「まぁまぁ大和くん、過ぎたことを責めても仕方ないですよ?
それより早く現場検証を始めましょう。」


諸伏警部のおかげで大和警部は怒りを鎮めて
上原さんと共に教会の入り口へ向かって行った。


「おい高明、早く行くぞ!」

「すみませんが、毛利さんと先に行ってて下さい。
…少し彼女に話があるので。」

『へ?』

「ったく…早く済ませろよ?」



毛利さんとコナンくんも大和警部の後を追うように
教会の中へと入って行き、その場には
私と零くん、そして諸伏警部の3人だけになった。





「…お久しぶりです、ヒロのお兄さん。」

「君と会うのは10年以上ぶりですね、降谷零くん?」

『え!!2人とも面識あったんですか!?』

「学生の時に一度会ったんだ、ヒロに紹介してもらってな。」

「景光は…元気にやってますか?」


その質問に零くんは黙って頷いていて
それ見た諸伏警部はホッと安心し微笑んでいた。



「それにしても、
また若山さんにお会い出来るとは思いませんでした。」

『ふふっ、そうですね。
出来れば事件現場以外でお会いしたかったですけど…』

「あなた達に危害が及ばなくて良かったです。
お2人の様子から察すると…恋人同士なんですか?」


諸伏警部の言葉になんて返そうか考えていたら
零くんに肩をグッと抱き寄せられた。



「…僕達、結婚したんです。」

『!!』

「ホォ、それはそれは…おめでとうございます。」

『ちょっ…言っちゃってよかったの…?』

「…美緒が人妻だと分かれば
長野県警にいるお前のファンがいなくなるだろ。」



……。

えーっと…それはつまり…

私が既婚者だって事を諸伏警部から
長野県警の人達に話すよう遠回しにお願いしてる…?





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