第67章 教会
コ「ねぇ、川崎さんの足元に暗号の紙が落ちてるよ!」
コナン君にそう言われて見てみると
今までに見つけた暗号と同じものだった。
じゃあ犯人は…まだ殺人を続けるつもりって事?
『…許せない。』
私の目の前で人を殺して…
犯人への怒りが憤り、手を強く握り締めた。
そして毛利さんが再び人が亡くなってしまった事を
長野県警に連絡をしようとしたが、この吹雪で携帯の基地局のアンテナが故障したのか、電話は繋がらなくなってしまった。
西「つーかなんで川崎が…?本当に毒殺なのかよ…」
「えぇ。誰かに毒を飲まされたのか…
もしくはその毒を飲むように仕向けられたか…」
藤「じゃあやっぱり
僕達以外の誰かがこの教会に潜んでいるんだよ!」
確かに…
ペットボトルの水の中に毒が入っていなかった事を踏まえると
誰かに無理矢理毒を口の中に入れられて
水で流し込まれたんじゃないかと思うけど…
『そういえば川崎さんって
どうしてあんなに水を飲んでいたんですか?』
西「ああ…アイツ高校の部活の時に
脱水症状で倒れた事があったんだよ。
それ以来事あるごとに水飲んでたよな?」
藤「まぁ、癖みたいなものだと思うけど。」
なるほど…
そんな事があったから人一倍水分に気を使うようになったのか。
『きっと川崎さんは
誰かに無理矢理毒を飲まされたんじゃないと思いますよ。』
郁「え?どうして…?」
コ「口の中に毒を入れられて水を流し込まれたなら
口の端から溢れたり、水を吹き出すはずなのに
口の周りも首元も全く濡れていないから…
でしょ?美緒さん。」
さすがコナン君。
いつも毛利さんと事件に遭遇しているだけあって
その事にすぐ気づくなんて、相変わらず賢い子だ。
「ということは、
誰かに毒を飲むように仕向けられた事になる…
あなた方3人の誰かにね。」
零くんの言う通り容疑者は
郁絵さん、藤出さん、西野さんの3人だけだけど…
犯人はおそらくあの人だ。