第67章 教会
火がついている一斗缶のそばで暖まりながら
今回殺人が起きてしまった理由を考えたが…
「恐らく、和田さんを殺しあなた方をここに集めた犯人は
この教会で自殺したという日原さんの復讐をしようとしているんだと思います。」
…やっぱりそれしか考えられないよね。
でも犯人がみんなの中にいるのか、
その復讐が和田さんを殺した事で終わったかどうかも分からない。
小「ひょっとしたら犯人はまだ
あんた達を狙っている可能性もあるな…」
川「そ、そんな…」
郁「トイレとか怖くて1人じゃ行けないじゃない!」
…ですよね。それに殺人犯がいるかもしれないこの教会の中で単独行動をするのは危険だ。
『じゃあペアを組みませんか?
信用をおける人と、絶えず2人1組で動けるように…』
「なるほど…いいかもしれません。では美緒さんは
同じ女性である郁絵さんと組んでもらうとして…」
西「なら俺は川崎と組むわ。
藤出は探偵のおっさんとでいいよな?」
藤「あぁ、名探偵となら安心だし。」
「じゃあ僕はコナン君と…でいいかな?」
コ「うん!」
ペアが決まり、レディーファーストということで
私と郁絵さんが最初にトイレに行く事になった。
『では行って来ますね。』
「…あの、美緒さん。」
「?はい?」
トイレに向かおうとしたら零くんに声をかけられ足を止め振り返ると、心配そうに私を見つめている彼と目が合った。
「気をつけて下さいね?
犯人がどこに潜んでいるのか分かりませんから…」
『大丈夫ですよ!もし犯人が襲ってきたら…
返り討ちにしてやりますから。』
零くんを安心させるために笑顔を向けながら伝え
私と郁絵さんは再びトイレに向かって歩き出した。