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《降谷夢》bonheur {R15}

第66章 長野



?「んで?この後の段取りはどうなってんだよ藤出。
この教会に集まろうってメールしてきたのお前だろ?」

藤「いやいやいや。僕は和田からメールをもらって…」

和「はぁ?メールなんか出してねーよ!
つーか呼んだのは郁絵だろ?」

郁「私は知らないわよ。
みんな川崎くんからのメールで集まったんじゃないの?」

川「そんな面倒なことしませんよ…
私は西野君のメール通りに…」

西「だからー!俺は藤出からのメールで…!」



…うん、みんなそれぞれ別の人を指差してるから
グルッと一周しちゃってるよ。


『つまり、誰かが嘘をついて皆さんを驚かそうとしているってことでしょうか…。』

郁「そういうあなた達4人は誰に呼ばれたの?」

小「俺達は日原 泰生って人に手紙で…」



毛利さんがそう話すと、その5人の人達の顔付きが変わり
とても驚いているようだった。


藤「そんなのありえないよ。
だってその日原 泰生が、さっき言ったニッチのことで…
2ヶ月前にここで自殺した本人なんだから…」



……えぇ!?どういうこと!?
話が違うじゃん!
自殺したのは日原さんの友人じゃなかったの…?


ってことは
ここにいる5人の中の誰かが正体を隠して
みんなをこの教会に集めたってことか…

でも……何のために?


全員で頭を捻っていると、
急に外から何かが崩れるような大きな音が聞こえてきた。



ズシャッ!!


ガラガラガラ…



『何…?この嫌な音…』

「…みんなで外に行って確かめにいきましょう。」



急いで外に出ると
駐車場らしき場所だったデッキが崩れ落ちてしまっていた。


西「おいおい、マジかよ…」
和「嘘だろ…車がみんな谷底に落ちてやがる!」
川「買ったばっかの新車だったのに…。」
郁「この教会古いから支柱が腐ってたのかもね…」
藤「警察や消防に連絡して来てもらうしかなさそうだね。」




5人が落ち込みながら教会の中へ入るのを見送り
私達は駐車場の案内が書いてある立て札を眺めていた。




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