• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第66章 長野



『でも安室さん…ポアロの方は大丈夫なんですか?』

「えぇ。マスターが友人と温泉に行く都合で
今日の午後から明日一日お店を閉めるようなので。」

蘭「事件の依頼で行くんですから
私や園子より安室さんと美緒さんの方が適任ですよ。」


…零くんはともかく、私は探偵じゃなくて
ただの一般企業勤めの会社員なんだけどな……。


『まぁ…代わりに行く人がいないなら行きますけど…
私なんかがついて行って毛利さんのお仕事の邪魔になりませんか?』

小「邪魔だなんてとんでもない!
こーんな美人と長野に行けるなんて最高ですよ!」

蘭「ちょっとお父さん!!
何度も言ってるけど美緒さんは安室さんの恋人なんだからデレデレしないでよ!」


……実はもう入籍して一緒に暮らしてて
つい最近結婚式も挙げたばかりの新婚なんだけどね。

零くんとコナンくんに目を向けると2人揃って苦笑いをしていた。



そんな感じで話が纏まったところで
私と零くん、コナンくん、毛利さんの4人で探偵事務所を出て新宿駅に向かい、そこから長野行きの特急電車に乗車した。





ーーー…




…という経緯で今に至り、電車に乗っている間
暇つぶしにトランプをやっていたわけだけど……



『…。』

コ「じゃあ…こっち!」

『えぇ!?』

コ「やった上がり!
これで美緒さんババ抜き6連敗だね。」

『悔しい……なんで私ばっかり…!!』


手元に残ったジョーカーを見るのにも飽きた…!

しかもこのジョーカーは私に向かって舌を出し
馬鹿にされている気がするから尚のことムカつく。



「まぁまぁ美緒さん、所詮ゲームですから。」

『うー…そうですけど…』


悔しい思いのままトランプを終えて
私達は駅で買ったお弁当を食べることにした。



『んーっ!この手毬寿司すごく美味しい!』

「僕のチラシ寿司もすごく美味しいですよ。
一口食べますか?」

『!!いいんですか!?』

「もちろんです、どうぞ?」



零くんはスプーンでチラシ寿司をすくい
私の口元に近づけてくれて、そのままパクッと口に含んだ。





















/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp