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《降谷夢》bonheur {R15}

第64章 幸福




瑞「あーもう!あんた達うるさい!!
こんなおめでたい日に喧嘩なんかするな!」


瑞希の怒鳴り声は相変わらず凄い迫力で
2人はすぐに黙っていた。


…やっぱり怖いよね、私も怒られる時はいつも怖いの。




伊「よし!
じゃあ最後に1枚だけみんなで写真撮ろうぜ!」

萩「お、いいねー!賛成!」

「いや、写真はちょっと…」


零くんは普段、自分が映る写真を撮ったりはしない。
ゼロだから仕方のない事だけど、私とも今まで1枚も撮った事ないからね。
最後に撮ったのは、警察学校を卒業した時だし…


私は零くんの腕をツンツンとつついて、
こちらを向いた彼にお願いしてみることにした。


『私も…1枚だけでいいから写真欲しいな。
部屋に飾ったりとかはしないから……だめ?』

「…っ、そんな顔で言われたら…断れないだろ…。」


そんな顔ってどんな顔だろう…と考えていると
零くんは私の耳元に口を寄せてきた。


「美緒のだめ?っていう時の顔、可愛すぎるんだよ。
今日の夜は寝かせてやらないからな。」

『!?ちょっと…!なんでそうなるの!?』



全く意味が分からない!
零くんは顔を赤くした私を見てニヤニヤしていて
そんな私達の様子をみんなは呆れた目で見ていた。


松「お前らイチャつくなら2人の時にやれよ…。
さっさと写真撮ろーぜ。」


別にイチャついてないのに!
…ただ言い返すだけ時間の無駄だから黙っていることにして
みんなで写真を撮るために大人しく零くんの横に並んだ。


その時、ずっと気付かなかったんだけど
私達がいるホテルの隣にあるビルの屋上に人影が見えて
目を凝らして見てみると、そこには風見さんと秀一くん、コナンくんの三人がいるのが確認できた。



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