第64章 幸福
ゆっくりと唇が離れ2人で微笑み合っていると…
「やばいな。」
『?なに、どうしたの?』
「…抱きたくなってきた。」
『!?神父さんの前でなんて事言うの!』
こんな神聖な場で抱きたいなんて口にして……
零くんはきっとバチが当たるな。
本気なのか冗談なのかわからない零くんをじーっと睨んでいると
ゲスト席に座っていたみんなが立ち上がって拍手をしながら近づいてきた。
萩「おめでとう!
美緒ちゃんすごく綺麗だよー!」
『ありがとう!!』
諸「ゼロは幸せ者だね。
こんな綺麗な子をお嫁さんにするなんて。」
伊「良かったな2人とも、これからも幸せにな!」
松「美緒…おめでとう。
いつまでもゼロと仲良くやれよ?」
私達の元へ来てくれたみんなは優しい笑顔でお祝いの言葉を述べてくれた。
きっとみんなも忙しい中わざわざ私達のために来てくれて
そう考えるとまた嬉しくて涙が出てきそうだった。
『みんな、本当にありがとう!!
わたし…みんなと友達で本当に良かった!
これからもよろしくね!』
私がそう話すと
みんな揃って「当たり前だろ!」って言ってくれた。
私のかけがえのない大切な友達…
彼らとは死ぬまでずっと仲良くしていたい…
それくらいみんなの事が大好きだ。