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《降谷夢》bonheur {R15}

第64章 幸福



風「式場の予約は出来たんですか?」

「それはもう済んだ。」

諸「でもまだ色々決めなきゃいけないことあるんだろ?
俺達で出来ることなら協力するから
あまり1人で無理しすぎるなよ?」


風「降谷さんと若山さんのためなら
私も喜んでお手伝いします。」


「ありがとな。頼りにしてるよ。」


2人には僕の仕事を手伝ってもらうようにお願いして
僕は空いた時間を式の準備に費やした。


本来なら新婦である美緒にドレスを選んでもらうところだが
当日まで内緒にするため、僕がカタログの中から美緒に似合いそうなドレスを選んだ。


まぁ…あいつは何を着ても似合うだろうけど一生に一度のことだから
より一層美緒が美しく見えるドレスを選んでやりたかった。


アクセサリー類もドレスに合わせていくつか選び
他にも僕の衣装や当日の打ち合わせなど決めることがたくさんあって
正直かなり大変だった。

しかしこれも美緒を喜ばせるため…
どんなに大変なことでも頑張れた。





式まであと一ヶ月という時間がない中、
僕は仕事の合間に美緒の友人が働いている美容院を訪れた。



「いらっしゃいませ!お名前をお伺いします。」

「予約していた安室です。
店長さんを指名していたのですが。」

「もうすぐ来ますので少しこちらに掛けてお待ち下さい。」


入り口付近に置いてある椅子に座って数分待つと
ブロンドヘアの女性か僕の元へ近づいてきた。


「お待たせ致しました。
本日担当させて頂くエリスです!」


美緒に聞いていた通り
髪型や瞳の色、顔立ちからしてフランス人のようだが
相当勉強したのか、日本語はとても上手だった。


「こちらのお席にどうぞ?」

「すみません、今日は髪を切りに来たんじゃないんです。
店長さんにお願いがありまして。」

「?私に?何のご用ですか?」

「美緒のことで話があるんです。
少しお時間頂けませんか?」


僕がそう伝えると彼女は納得してくれて
2人で近くの喫茶店に移動し話をする事になった。


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