第64章 幸福
エ「美緒のこんな姿見たら
旦那さん、一体どんな反応するのかな?」
瑞「綺麗すぎて失神するかもね。」
いや、それは言い過ぎ。
でも零くんも……
綺麗だって思ってくれるかな…?
っていうか零くんも正装してる…よね?
…。
絶対かっこいいやつじゃん!見なくても分かる!
「旦那さんも支度が済んだようですので
式場に移動しましょう。」
従業員の人にそう声をかけられ
瑞希とエリスは私のベールを下げると
「また後でねー。」と言って部屋から出て行った。
私は従業員の人と一緒に
ホテルの廊下を少し歩いてからエレベーターに乗った。
どうやら行き先は最上階のようで……
エレベーターが到着し扉が開くと
そこにはいつもと違う髪型で
白のジャケットとパンツを身に纏い、水色のベストとネクタイを合わせたタキシード姿の零くんが立っていた。