第64章 幸福
『ねぇ…本当に意味がわからないんだけど…。』
エ「いいからいいから!はい、ここ座ってねー。」
中に入るとそこはとても豪華な広い部屋で…
私はたくさんの化粧品やヘアアイロンなどが置かれているドレッサーに座らされた。
エ「とりあえず一旦メイク落とすねー。」
『いやいや、ちょっと待って。まずは説明してよ!!』
エリスは私の言葉を聞き流して
慣れた手つきで化粧を落としを始め、私はすぐすっぴんになった。
瑞「ふふっ。ねぇ美緒、あっち向いて見て。」
ドレッサーの鏡に映った瑞希は私の斜め後ろの方を指差していて、
体を向けてそちらの方を見ると
先程の従業員の人が金色のハンガーラックをゆっくりと私の近くへ運んできた。
『………え…。』
そこにはとても美しい純白のドレスがかけられていて
たぶん……いや、誰がどう見ても
ウェディングドレスに間違いないものだった。
『待って……。え、これ……
ほんとに…どういうこと…?』
今だに何一つ理解できない私は
瑞希とエリスの方へと体を向けた。
瑞「今日はね…
美緒と降谷の結婚式だよ!」
…。
結婚式…!?