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《降谷夢》bonheur {R15}

第63章 復帰




結局いつも通り体がしんどくなったけど
寝る前の零くんはすごくスッキリした様子で…

本当にこの人は底なしの体力の持ち主だなと思わされた。






一緒に暮らし始めたら私どうなるんだろう…


さすがに毎日するってことは…ないよね?






ーーーー…









翌朝…


昨日の夜の疲れがまだ少し残っているけど
私は寝坊することなく起きることができた。



隣には零くんはもういなくて
目を擦りながら寝室を出てリビングに行くと、
ワイシャツ姿の零くんがすでに朝ご飯を食べ終えて新聞を読んでいた。


「おはよう。」

『……おはよ…。』

「?どうした?』

『いや……絵になるなぁって思って。』

「…寝ぼけてるのか?」

『だって…零くん朝からカッコ良すぎる…。』



イスに座って新聞を読んでいるだけなのに
その姿が似合いすぎて朝からトキめいてしまった。


呆れられたかな…と思って零くんの方を見ると
持っていた新聞を机の上にパサっと置き
私の方へ歩み寄ってきて抱き締められた。



「朝から可愛いこと言うなよ。」

『え…思ったこと言っただけなのに。』

「余計にタチが悪い。」

『うーん……なんかよく分からないけどごめん。』



とりあえず謝っておくと
零くんは私から身を離して私の髪をクシャッと撫でてきた。


「美緒も朝からすごく可愛いよ。寝癖ついてるけどな。」

『っ、すぐ直してくるっ!!』


私は慌てて洗面所に駆け込んだけど
後ろから零くんの笑い声が聞こえた。


こういうやり取りも久しぶりですごく幸せだ。




新聞を読んでる零くんの姿を見れたのは嬉しかったけど
それを毎日見るようになったとしたら見慣れる日なんて来るのかな。




…きっと当分無理だろうな。
思い出すだけでニヤけてきちゃうくらいカッコよかったもん。


そんな事を考えながら寝癖を治し
洗顔とメイクを済ませて部屋に戻ると
零くんはすでにスーツのジャケットを羽織っていて、仕事に向かうようだった。


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