第62章 約束
その後…
みんなはやはり仕事の合間に病院に来てくれたみたいで
5人揃って仕事に戻るといい帰って行った。
みんなが出て行った後すぐに
私の友人の瑞希が可愛い赤ちゃんを抱きながら病室に入ってきた。
『っ、瑞希!!
無事に出産したんだね!おめでとう!』
「ありがとね。
…でもまずはあんたに言いたいことがあるの。」
…嫌な予感……!
だって瑞希の顔がどんどんおっかない顔に変化しているんだもの…。
「馬鹿美緒ー!!」
『ひっ!』
「自分でお腹刺すなんて何考えてんのあんたは!!」
『ご、ごめんなさい!!』
「ごめんで済むか!!
私達がどれだけ心配したのかわかってんの!?」
『はい…分かってます…』
さっきまでみんなにたくさん説教されたから
もう十分に分かってる…。
「二度とこんな心配させるんじゃないわよ!
いいわね!?」
『はい…約束します…。』
やっぱり瑞希は怒るとかなり怖い…
萩原くんもきっと大変な思いしてるに違いない。
「よし…じゃあ説教はこれくらいにして…
紹介するね、光莉(ひかり)だよ。」
『!!可愛い…っ…!!』
先ほどまで瑞希が大声で怒鳴っていたにも関わらず
気持ちよさそうにスヤスヤと眠っている光莉ちゃん。
見ているだけでめちゃくちゃ癒される!!
「美緒、抱っこしてあげてよ。」
『え…いいの!?』
「当たり前でしょ?美緒に抱っこしてもらうのを
この子もずっと待ってたんだから。」
まだ生後1ヶ月くらいしか経っていない光莉ちゃんを
瑞希から受け取って抱っこさせてもらった。