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《降谷夢》bonheur {R15}

第61章 擁護



いつの間にか呼んでいた応援が到着していて
僕は班長と萩原に連れられて美緒が運ばれた病院に車で向かった。



車内では誰も口を開かず
僕は窓の外をひたすら眺めていて、あっという間に病院に到着し
美緒は手術室の扉の奥にいると看護師に伝えられた。



3人で手術室の前の椅子に座っていると
コナン君と赤井がやって来た。



コ「美緒さん…。」
赤「…大丈夫だ。美緒は強い女だから…
絶対、助かる。」


……気のせいかもしれないが
コナン君にそう告げた赤井の手は強く握り締められていて
震えているように見えた。


奴は僕達に美緒を頼むと言ってコナン君と共に病院を立ち去った。




そして入れ違うように
肩を包帯で吊るした松田と、だいぶお腹が大きくなった瑞希が僕達の元へやって来た。
美緒が運ばれたこの病院は松田が入院している病院だったから…



松「おい……
美緒は……大丈夫なんだよな…?」


「「…………。」」


瑞「なんで誰も答えないの!?
ねぇ…!美緒は大丈夫なんだよね!?」


研「さっき……看護師さんに聞いたけど…
心肺停止状態になったらしくて…
助からないかもしれないって……。」


松「っ、んだよそれ……!ふざけんなよ!!!」


瑞「嘘でしょ……?
ねぇ!やだよそんなの!!美緒っ……」



松田は怪我をしていない方の手で壁を殴り、
瑞希は床に座り込み、両手で顔を押さえ啜り泣いていた。



萩原はそんな瑞希に近寄り無言のまま手を引いて
椅子に座らせていて…



瑞希の泣き声だけが手術室の前で響く中、
少し離れたところから看護師が声を荒げているのが聞こえてきた。





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