第4章 卒業

「え……美緒…？
どうしたんだよ、こんな所まで来て……」
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『ごめんね、最後にもう一度降谷くんと話がしたくて…
部屋に忘れ物取りに行ったって萩原くんが教えてくれたから…』


「…そうか、ありがとう。わざわざ来てくれて…
あいつらはどうしたんだ？」

『もうみんな先に帰っちゃったよ。
降谷くん置いて帰るなんて、みんなひどいよね。』

「全くだ。今度会った時に文句言ってやらないとな。」


降谷くんはみんなと挨拶をしなくても
全然寂しそうじゃなかった。　

またすぐ会えると思ってるから、
みんなもあえて挨拶なんてしなかったのかな。