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《降谷夢》bonheur {R15}

第57章 出張




待ち合わせの場所等の確認してから仕事に戻り、
いつも通りの日々を過ごしていると
長野に出張の日はすぐにやって来た。


一応このことは風見さんにもメールで伝えておいた。
公安の協力者として何か頼まれても長野にいたら何も出来ないからね。


零くんにもメールで伝えたけど
仕事が余程忙しいのか返事はこなかった。




そして、出張警護当日ーー


梢さん達とは現地集合で、
私は長野県にある別所温泉というところにやってきた。


新幹線と在来線を乗り継いで約2時間…
ようやく目的地のとある温泉施設に到着した。



梢「美緒ちゃーん!こっちだよー!」


梢さんが私を見つけて少し離れたところから手を振っていたので
わたしは梢さんの元に向かった。


ちなみに梢さんは大の温泉好きで、
昨日から長野にいたらしく、1人で温泉巡りをしていたらしい。


『すみません、お待たせしました。』

梢「時間通りだから大丈夫よ。
わたしの知り合いもさっき着いたところなの。
護衛の人達と中で待ってるから行きましょう?」


梢さんと2人で温泉施設に入ると
1人の女性が少しイカつめの男2人と一緒に椅子に座って私達を待っていた。


梢「お待たせ!
約束通り優秀な女性ボディーガードを連れて来たわよ〜。」


…梢さん、優秀なんて言われると恥ずかしいです。



『お待たせしてしまい申し訳ありません。
若山 美緒です。
今日はよろしくお願いします。』


挨拶と共に頭を下げると、
男のうちの1人が私を見下す発言をして来た。


「おいおい、本当にこんな女で大丈夫か?
何かあった時にちゃんと御嬢様を守れるんだろうな。」


……こんな女で悪かったな。


梢「大丈夫ですよ。
彼女は元SPで、とても強い女性ですから。」


「ふーん?じゃあ…


…少しだけ試させてもらうぞ。」


『!!』


護衛の男は私に向かって拳を振り上げて来たので
サッと避けて男の後ろに周り
膝裏を蹴って片膝を着かせた。



そのまま男がこちらを振り向こうとした瞬間に
私も男の顔目掛けて拳を振り下ろし、顔に当たる寸前でピタッと止めた。





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