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《降谷夢》bonheur {R15}

第56章 美容




こんな高そうな服着るの久しぶりだから変な汗が出てくる…

わたしは白のニットに合わせて
ベージュのフレアスカート、そして黒のパンプスを履いてみんなの元へ戻った。


『…どう…でしょうか…。』


エ「ちょっと…似合いすぎじゃない!?
美緒すっごくかわいいー!!」

「確かに!すごくいい感じです!」
「うんうん!いい写真撮れそう!」


なんでカットモデルに来たのに
衣装チェンジまでさせられているんだろう…。

まぁ…これもエリスの店の宣伝ためだから文句は言わないけどさ…。
座席に戻り何枚か写真を撮った後、カメラマンの人は満足そうな顔をしていた。


エ「ねぇねぇ!
せっかくだから全身の写真も撮ってあげてよ。あと私と美緒のツーショットも撮って!」

「あはは、いいですよ!
じゃあ若山さん、何枚か撮りますね。」



いや、別にわたしの写真なんか撮らなくていいんだけど!
…でもエリスとのツーショット写真は欲しいな。


そんなことを考えながら言われるがまま適当に座ったり立ったりして何枚か写真を撮られ、最後にエリスとのツーショットを撮ってもらい撮影大会は終了した。


その後、私たちはお茶を飲みながら雑談したんだけど
編集者の人が私とエリスに
恋人はいるのかという質問をしてきた。雑誌に載るインタビューとは関係ないらしいけどね。


エ「私は仕事が恋人!当分作る気ないかな。
美緒は?」

『私は……いる。』


私がそう答えるとエリスはすごい勢いで詰め寄ってきた。


エ「えー!?いるの!?
どんな人!?写真とかないの!?」

『ちょ、ちょっと落ち着いて…。
ごめんね、写真嫌いな人で持ってないの。』


えー、残念。とがっかりしているエリス。


公安のゼロだから写真なんて絶対撮らせてもらえないし
私はもうずっと前から諦めている。


エ「じゃあさ、どんな人なの?美緒の彼氏。」

『えっと……すごく…優しい人だよ。』



零くんのことを知らない人に
彼がどんな人なのか聞かれるのは初めてだったんだけど…


真っ先に浮かんだのは優しいって言葉だった。







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