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《降谷夢》bonheur {R15}

第56章 美容



エ「それがすごく嬉しかったの。
美容師仲間にも、無理ならやめとけばーとか
そんな夢叶うわけないとか散々言われてたからさ…」


そうだったんだ…。
確かに美容師の仕事ってライバル多そうだし
客商売だからかなり大変そうだもんなぁ。



エ「でも美緒は
私なら絶対夢を叶えることができるってずっと信じてくれてて…
美緒のおかげでここまで来れたと思ってる。
本当にありがとう。」


『…エリスの腕がいいからだよ。
私はただ髪切ってもらいながら話してただけだもん。』


エ「あはは!相変わらず照れ屋なのね美緒は。」

『うるさいな!』


エリスは私と会話しながらも綺麗に髪をカットしてくれて
レイヤーを少し入れてくれたから髪に動きが出て
ふんわりとした印象になっていた。


エ「美緒の髪は綺麗だから
髪の長さ自体はそんな変えずにしてみたよ。どうかな?」

『すっごくいい!エリスありがとう!!』


わたしがお礼を言うと、エリスは嬉しそうに微笑んでいて
カメラマンの人は綺麗に整えられた私の髪を写真に収めていたが
なぜか少し唸っていた。


「どうしました?」
「うーん…なんかこう……髪がすごく綺麗だから
もっと映えさせたいんだけど……上手く撮れないんですよね。」


編集者の人と話す女性カメラマンは、
なんかしっくり来ない!と言うような感じで悩んでいた。

エリスと一緒に私も写真を見せてもらったが
本当に私の髪!?って思うくらい綺麗に撮れていた。

さすがプロのカメラマンだ……
エリスが綺麗に仕上げてくれたおかげでもあるけど。



「服装変えてみます?
一応車に撮影用の服置いてありますから。」


編集者の人が車に服を取りに行って戻ってくると
私たちの目の前には雑誌の撮影に使うとてもおしゃれな服が数枚並べられた。


『高そうな服……』

エ「んー…美緒ならこれが似合いそう。』


エリスが選んだのは薄手の白ニットのトップス。


確かにわたしの髪は黒だし、白なら多少は映えると思うけど……

そのまま下の服や靴も合わせられて
お店の奥にある従業員用の控室で着替える羽目になった。



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