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《降谷夢》bonheur {R15}

第56章 美容


「……そんな落ち込んだ顔で見るなよ…。
仕方ない、今回だけだぞ?」

『ほんとに!?いいの!?』

「美緒が友達思いなのは知ってるからな。」


『ありがとう!零くん!
じゃあ私さっそくエリスに電話してくる!』

「こら、食事だろ。後にしろ。」

『…はい。』


零くんに怒られて椅子に座り直してから食事を再開し
片付け終わった後でエリスに電話でOKの連絡をした。


電話口で彼女はすごく喜んでいて
カットモデルをする日の打ち合わせをしてから電話を切った。


『3日後にやることになった。』

「そうか。可愛くしてもらえよ?」

『最近美容院行けてなかったから楽しみ!』



2人でソファーに座って会話をしながら
私の髪を指でくるくると遊んでいる零くんは
なんだか少し楽しそうだった。


「美緒の職場の人達は反対しなかったのか?」

『全然。むしろ私より乗り気で
会社の宣伝して来いとか美女モデルのサインもらって来いとか言われた。』



ただカットモデルするだけだから
そんなことできるはずないのにね……。


「美緒はその辺のモデルより可愛いけどな。」

『っ、もう…またそういうこと言う…。』

いつものことだけど、急にドキッとさせられるから本当に心臓に悪い。


「照れてるのか?」
『うるさい!』
「ははっ。」
『零くんだって……!
その辺の芸能人よりよっぽどかっこいいもん…。』

「…。」

言い返してやりたくて思ってること言ってみたら
零くんは何度か見たことがある照れた時の表情をしていた。



『…零くんだって照れてるじゃん。』

「お前にかっこいいって言われるのは慣れないんだよ…」



そんなの…私だって同じだよ。
零くんに可愛いって言ってもらえるのは嬉しいけど
全然慣れなくていつも恥ずかしくなる。


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