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《降谷夢》bonheur {R15}

第55章 決闘




話を終えて、私が明日休みであることを伝えると
零くんがデートに誘ってくれた。


零くんも夜までは時間が空いているらしく
どこかに出かけようということになったので
明日に備え、すぐ寝支度をして2人で一緒にベットに入り眠りについた。



ーーー…




翌朝…



目が覚めると、零くんは至近距離で私の寝顔を見つめていて
それに驚いた私はバッと飛び起きた。

『な、何してたの…!?』
「美緒の寝顔が可愛くて見てた。」
『っ、もう!恥ずかしいからやめてよ!』
「ははっ。それより早く出かけよう。
貴重な休みだからな。」


!!そうだった!!
今日は久しぶりに零くんとデートだった!
顔傷だらけだけど!




『すぐ用意する!
朝ごはん何も無いからどこかでモーニング食べようね!』


私はウキウキしながら手早く身支度を整えて零くんと2人でアパートを出た。



近くの喫茶店で朝ごはんを食べ終わった後、
零くんに行きたいところがあると言われ
連れてこられたのは小さな公園。


なぜここに連れてこられたのか不思議に思いながら
車を降りて零くんの後をついて公園の中に入っていくと
サングラスをかけた人物が立っているのが見えた。



『え……松田くん…?』

驚いて零くんの方を見ると彼はフッと笑い
どういうことなのか説明してくれた。


「松田が美緒に話したい事があるらしい。
僕は車の近くで待ってるから。」


そう言って私から零くんが離れると、松田くんが私に近づいてきた。

近くで彼を見ると、零くんと同じように
顔や手が傷だらけだった。


『松田くん、あの…怪我大丈夫……?』

「ああ、放っとけばそのうち治る。」

『あははっ、放っておいたらだめでしょ。』


私が1人で笑っていると、松田くんは私に頭を下げてきた。


『え!?』
「美緒、この間は悪かった……最低なことしたな。」

この間ってことは…
たぶんキスのことを言ってるんだとすぐに分かった。

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