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《降谷夢》bonheur {R15}

第55章 決闘



松「ゼロ。
美緒に直接謝りてぇからまた今度会わせてくれ。」

「……美緒と2人にはしないからな。」

松「お前も一緒にいてくれてかまわねぇよ。
……んじゃ、またな。」


松田は班長と萩原に支えられながら帰って行き
僕もヒロに支えられながら歩き出した。


「ヒロ、僕はこのまま美緒の家に向かう。」

「そう言うと思ったよ。」


…やはり長い付き合いなだけあって
僕の行動パターンは完全に読まれていた。



その後、近くに停めてあったヒロの車に乗り
美緒のアパートに送ってもらったが彼女の部屋の電気はまだついていなかった。


「美緒ちゃん、まだ帰ってないみたいだね。」


たぶんまた仕事が忙しいんだろう…。

きっと美緒のことだ、
爆弾事件の時に何日間か休んで迷惑をかけたから
その分働いているんだろうなと簡単に予想がついた。




美緒の部屋に2人で入り、
ヒロは僕の傷を手当てし終えるとすぐに帰って行った。



「美緒……早く帰ってこい…。」



僕はソファーに座ったまま美緒の帰りを待っていたが
だいぶ疲れが溜まっていたせいか、強い眠気が襲って来て
我慢出来ずに瞼を閉じてしまった。








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