第53章 昔話
「こんなところで私にかまってる場合か?
早くしないと渋谷にいる何万人もの人間が死ぬぞ。」
諸「どういう意味だ…?」
「ふっ、私を捕まえようと追ってくる連中はお前達の他にもいたんだよ。
そいつらは私の罠にかかって、この渋谷に集まっている。」
それはきっとロシア人の民間団体の連中だろう。
そいつらはプラーミャに家族や友人を殺され、復讐をするため日本に来ているとゼロから聞いていた。
コ「その人達も一緒に、得意の爆弾で吹き飛ばすつもりなんだね。」
松「なっ!!
ボウズお前!いつからここにいやがったんだ!」
眼鏡のボウズはプラーミャの背後から突然現れ、
俺たち3人はかなり驚かされた。
そんな時、ヘリコプターが屋上に着陸し
プラーミャはヘリの扉を開け、操縦していたパイロットに銃を向けた。
コ「仕掛けた爆弾はどこにあるの!?」
「今更それを知ってどうする気だ?
…まぁいい。今日はハロウィンとかいうくだらない祭日だろう。
それにピッタリの場所に仕掛けさせてもらった。
ハロウィンを盛り上げるための飾り付けとしか思っていないんだろうな?」
伊「っ、まさか…!!
あの色のついたランタンの中か!!」
「その通り……
液体が流れ下る場所は渋谷のスクランブル交差点…。
かつてないほどの大爆発を起こすだろう。」
松「なるほどな…
渋谷の高低差を利用しやがったのか!」
プラーミャは自分の正体を知る者をすべて排除すると
自らの計画を告げ、高笑いをしていた。