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《降谷夢》bonheur {R15}

第53章 昔話



零くん達5人は3年前、

私に爆弾をつけた犯人と同じ人物が仕掛けた爆弾を
渋谷の廃ビルで見つけたらしい。



その犯人は爆弾を扱う殺し屋で、プラーミャと呼ばれており
ロシア語で炎って意味だ。



廃ビルに仕掛けられた爆弾は
松田くんと萩原くんがギリギリで解除できたみたい。



『その時に仕掛けられてた爆弾も
私についているのと同じ液体が使われてたんだよね?』

松「ああ。その爆弾事件は公安が処理することになったんだが…」


「…爆弾を解析するためにシェルターに運び込まれる途中、
謎の爆発が起きたんだ。僕達以外にその爆弾を見た者は、みんな亡くなってしまった。」


そう話した零くんはすごく辛そうな表情をしていたから
きっと零くんの部下達が亡くなったんだなと察しがついた。



コ「でもどうしてその時、安室さん達5人は一緒にいたの?」

……あ、言われてみれば確かに。


零くんと諸伏くんは公安だから
松田くん達とはほとんど会ってなかったって聞いてたのに。


2人は顔を見合わせて大きなため息をついた後
私の方を少し鋭い目つきで見てきた。


「「みんなでお前を探してたんだよ!!」」


『え!?わたし…!?』

松「お前が急に警察辞めていなくなるから
みんなで手分けして探して、情報共有してたんだよ!」


…あ。

そういえば3年前って私が警察辞めた時期だった。



「探しても見つかるわけないよな。
アメリカに行ってたんだから。」



『……ご、ごめんなさい…。』

2人の鋭い視線に耐えきれなくて
わたしは俯きながら謝罪した。


松「その日は渋谷でお前の手がかり探してて
偶然あの廃ビルの前を通ったんだよ。
爆弾止められたのはよかったけど、マジで死ぬかと思ったわ。」


『……そ、そうなんだ…。』


松「ま、あの時はゼロが1番ボロボロだったけどな?」

「!!おい松田!美緒に余計なこと言うな!」

『…松田くん、ボロボロってどういうこと?』



松田くんの話によると、
零くんは1人でプラーミャを追いかけた時
手榴弾を投げられたせいで傷だらけになったらしい。


零くんが倒れているところに援護にきた諸伏くんが
プラーミャの右腕を銃で撃ち抜き、そのまま逃げて行ったそうだ。



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