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《降谷夢》bonheur {R15}

第52章 人質



side 降谷


松田と萩原が美緒の首輪爆弾を調べ終わると
防護服を脱いでガラスの外に出てきた。



諸「どうだった?すぐに外せそうか?」

萩「いや…すぐには無理だな。
まずはあの液体の成分を調べて中和剤を作らないと。」


やはりそうか…。
僕も少しあの爆弾を見たが
首輪のロックを外すと液体が混ざり合う仕組みになっていたからな。


「僕はここで美緒の様子を見ながら犯人の正体を探る。
ヒロも風見達と情報を共有しながら動いてくれ。」

諸「分かった。」

伊「俺と松田は過去に起きた爆弾事件を洗ってみる。
あまり期待出来ねぇが、似たような事件があったかもしれねぇからな。」

萩「俺は美緒ちゃんの首輪爆弾の写真たくさん撮ったから
センサーの外し方でも調べとくよ。」


松「それにしても……
あいつは首に爆弾ついてんのに、全然ブレねぇな。」


美緒の方へみんなで視線を向けると
電話の受話器を机に置いてそこから聞こえるであろう僕たちの話に聞き耳を立てていた。


僕達の視線に気づいた美緒は
受話器を取って耳に当てて口を開いた。


『作戦会議は終わったの?』

「ああ。犯人を捕まえる為に全員で動く。
もう少し辛抱してくれ。」

『私は大丈夫だから、みんなの方こそ無茶しないでね?』



美緒は恐怖を全然感じていないかのように
僕達に笑顔を向けていた。


諸「なんで美緒ちゃんは……
こんな時に俺達の心配してるの?」

ヒロは少し悲しそうな顔をしながら美緒に尋ねていた。

確かに…
普通爆弾をつけられていたら、怖くないわけがないよな。



『今の諸伏くんの声だよね…?
みんなにも聞こえるように少し大きい声で話すね!』


僕は受話器をみんなの方に向けると
美緒の声が聞こえてきた。


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