第51章 副手
『あ…そういえば赤井さんから連絡きてて
この部屋取ってくれたって言ってたけど…。』
「美緒を貸すかわりに見返りを求めたら
この部屋を用意されたんだ。
あいつのことは嫌いだが、中々いい仕事してくれたな。」
私の目を見て話す零くんはなんだかすごく生き生きとして
私は思わず後ずさったが、すぐに彼に手を掴まれて引き戻された。
「何逃げようとしている。」
『……なんか身の危険を感じて…。』
「恋人である僕になんてこと言うんだ。
そんな悪い子には躾をしないとな…?」
『っ、きゃっ!!』
零くんにお姫様抱っこをされて、恐らくキングサイズであるベットに寝かされ
零くんは私に覆い被さってきた。
『ま、待って!シャワー浴びたいっ!』
「こんな綺麗な美緒を目の前にして我慢できると思うか?
もう1秒だって待てない。」
『じゃあせめてドレスだけでも脱ぎたいっ!
借り物なのに皺になっちゃう!』
「ああ、このドレスなら返さなくていいって言ってたぞ。
FBIの女性が、もう着ないから美緒にあげるって言ってたらしいからな。」
それならそうと家にいる時に教えておいてよ!!
本当に秀一くんは大事なこと何も言わないんだから…!
「皺になったらクリーニングに出せばいい。
今日はこのまま抱くからな。」
『っ…!?…んっ…。』
零くんにキスをされながら身体中を撫でられると
私の身体が分かりやすくビクビクと反応した。
「…本当に……すごく綺麗だ美緒。」
『…んんっ、…そんなっ……
何回も言われると恥ずかしいよ……。』
「言いたくなるんだよ。
でも、僕以外の男には見せて欲しくなかったな。」
零くんは私の履いていたストッキングを脱がせて
足首から太ももまでをなぞるように触ってきた。
『…っ、やだ…!
零くんの手つき、なんかやらしいよ…!』
「今度いつ美緒に会えるか分からないから
今のうちにたくさん触れておきたいんだよ。
……だめか?」
少し上目遣いで私を見つめてきた零くんが可愛くて…
私は心臓をぎゅっと握りつぶされたような感じがした。