第51章 副手
私はカジノを出てからエレベーターに乗り、
ホテルの一室に向かっているが……
『21階って……最上階じゃない…。』
鍵に書いてある部屋番号を見ながらドアの前まで辿り着き部屋に入ると
そこはとてつもなく広い部屋で大きな窓からは綺麗な夜景が一望できた。
『…綺麗。』
こんな綺麗な夜景を見るのは初めてだったので
スマホで写真を撮ろうと思いバックから取り出すと
メールが2件届いていた。
1件は秀一くんから。
【部屋を取ったのは俺の仕事に付き合ってくれた礼だ。
安室くんと仲良く過ごすといい。】
……。
この文面からすると、零くんがここに来ること最初から知ってたな!?
なんで秀一くんはそういう大事なこといつも言わないの!?
今度会った時にたっぷり文句言ってやらないと…。
2件目は零くんから。
【眠らせた男を片付けてから部屋に行く。
ドレス脱がずに待ってろよ。】
…なんで脱いだらだめなの!?
変な汗たくさんかいたし、シャワー浴びようと思ったのに……。
無視することもできるけど、後が怖いから私はそのままでいることにした。
豪華な部屋を見渡していると、机の上にシャンパンが置いてあったので
夜景を見ながらそれを頂き零くんを待っていると
部屋のチャイムがなったので、私は入り口に向かった。