第50章 金槌
『……コナン君、私ちょっと外出るね。
すぐ戻ってくるから。』
コ「わかった。…気をつけてね?」
コナン君のおかげで謎が解けて犯人が分かり
私はマンションの部屋を出て、昨日事件があった公園に向かった。
私の予想通りなら、犯人はそこにいるはずだ。
私は走って公園に着き
人目につかない場所であるトイレの中を調べることにした。
個室の中を一つずつ調べていると、1番奥のトイレに
先ほど見たピザ屋の店員が頭を殴られて倒れていた。
見たところ頭を殴られたたけで気を失ってるだけのようだ。
私が男性の様子を見ていると、
後ろから大きなスパナを持ったバイク便の女が私の頭を殴ろうとして来たので
私は咄嗟にその女の手を掴んだ。
『やっぱりあなただったんですね。
ハンマー男の正体は。』
あ、違うな。ハンマー女か。
「っ、離せ!!
あんたみたいな髪の長い女を見るとムカつくのよ!」
『意味がわからないんだけど…。』
「私を捨てた男が連れていた女も髪の長い女だったのよ!」
……逆恨みもいいところだな。
そんな理由で罪のない女性達を傷つけたのか。
『…言っておくけど、正当防衛だからね?』
「はぁ?何言って………っ、うぐ…っ…!」
私は女の頭を掴んで引き寄せて、
顔面に膝蹴りを喰らわしてあげた。
その女は鼻血を出して尻餅をつき
私から後退り逃げようとしていたが、トイレの入り口から美和子ちゃんが顔を覗かせた。
佐「美緒先輩!?
なんでここにいるんですか!?」
『あ、美和子ちゃん。ちょうどよかった。』
佐「コナンくん達から聞いてます!
ハンマー女、捕まえに来ました。」
そして、バイク便に扮した女は手錠をかけられ連行された。
パトカーに乗せられるところを見ていると
コナン君や松田くん達もここの公園に来て、私の元に近づいてきた。