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《降谷夢》bonheur {R15}

第50章 金槌



「はぁーーー…、やっべぇよなぁ…。」


美緒は相変わらず綺麗なのに可愛くて…
あんな至近距離で美緒の顔を見ちまったから、俺の心臓は大きな音を立てていた。


コ「…松田刑事。
まだ美緒さんのこと好きなんだね。」

「…うるせぇぞボウズ。こっそり見てんじゃねーよ…。」

コ「一応、安室さんから言われてるからね。
松田刑事が美緒さんにちょっかい出さないように見張ってくれって。」


…っ、あの野郎…!
ガキに何頼んでんだよ!!


「…美緒の反応見てれば分かるだろ?
あいつは俺のこと、なんとも思ってねーんだよ。」

コ「……辛くないの?」

「辛ぇよ。めちゃくちゃな。
…でも、美緒はすげぇ幸せそうに笑ってるだろ?
それは紛れもなくあの野郎のお陰なんだよ。」



…そう……俺には出来なかったことなんだ。



「…って、なんで俺はお前みたいなガキに
こんなこと話してるんだろうな。」


俺たちが風呂場で話していると、
美緒が再び俺たちの元へやって来た。


『2人ともまだここにいたんだ。何話してたの?』

「…お前には教えてやらねーよ。」

『え、なにそれ。…なんか感じ悪い!』

「別に悪口じゃねーよ。
それより、何か見つかったのか?」

『あ、うん!そうなの!こっち来て!』


…美緒のことは、正直まだ全然吹っ切れていなかった。





また困らせちまうかもしれないが……




もう一度だけ最後に美緒に気持ちを伝えようと思う。
それでフラれたら今度こそ諦めよう。


いつまでも女々しい自分が本当に嫌になるが
美緒に俺のことを少しでも考えて欲しかったんだ。


ゼロには今度こそ、殴られるかもしれないけどな……。




色々思うことはあるが…今は事件を解決する方が先だ。




俺は捜査の続きをする為、美緒たちの元へ向かった。




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