第49章 火事
「スマホありがとな。」
『うん。それより怪我は大丈夫?』
「ああ。美緒は僕より煙吸っただろ?
この後ちゃんと病院で検査してもらえよ。」
『えー…。別に平気だよ。』
「だめだ。行け。」
本当に私の彼氏は心配症だなぁ……。
零くんに言われた通り、
仕方なく私はそのまま救急車で近くの病院に運ばれて
簡単に検査をしたが異常は無かったのでそのまま帰ることになった。
病院を出ると、風見さんが車で迎えに来てくれていて
後部座席には零くんの姿もあった。
『わざわざ迎えに来てもらってすみません。』
風「いえ!貴方には降谷さんを助けて頂いたんです。
これくらいさせて下さい。」
『風見さんが連絡くれたお陰ですよ。
ありがとうございました。』
「若山さんも無事で良かったです。
しかもあの女の殺し屋を倒したそうじゃないですか!
一体どうやって倒したんです?」
『ふふっ、それはですねー…』
私が風見さんと2人で話していると
横に座っていた零くんに腕をぐいっ、と引っ張られた。
「…美緒。
僕もいるのに風見とばかり喋るな。」
…なんか拗ねてる。
風「す、すみません降谷さん!」
風見さんが謝っても降谷くんの機嫌は治らず…。
不機嫌のオーラがすごい。