第4章 卒業
買ったコーヒーを持って
この前、松田くんとも帰り道に寄った公園にやってきた。
「今日はありがとな。すごく楽しかったよ。」
『私も楽しかった!ご馳走になっちゃってごめんね。』
「気にするな。僕が誘ったんだから。」
ベンチに腰掛け、
コーヒーを飲みながら会話に花を咲かせ
私は改めて、監禁事件の時のお礼を言うことにした。
『あのさ………この前監禁された時
助けてくれて本当にありがとね。』
「なんだよ今更。お礼ならもう何回も聞いたよ。」
『そうなんだけど…やっぱり命の恩人だから
何回言っても足りないと言うか…』
「あの時は僕も必死で探したからな。
本当に無事で良かったって思ってる。」
やっぱり優しい人だなぁ、降谷くんって…
話の流れで、私は瑞希から聞いた話を思い出し
降谷くんにも聞いてみることにした。