第4章 卒業
『うわーっ!すごく美味しそう!いただきます!』
「いただきます。」
2人で手を合わせてから食べ始め、料理の味は降谷くんのおすすめなお店だけあって
とても美味しかった。
おかずだけじゃなくて
ご飯や汁物も漬物も絶品で黙々と食べていると
降谷くんから視線を感じたので、向かいに座ってる降谷くんを見てみると目線が合った。
「美緒は本当に美味そうに食べるよな。
見ていて飽きないよ。」
『っ、!!もう!
あんまり見られると恥ずかしいし食べにくいよ……』
「ははっ、悪かったよ。
口にあったみたいで良かった。」
降谷くんはそう言うと私から視線を逸らし
生姜焼き定食を食べ始めていた。
私はお腹が空いていたのもあって
全てペロリと平らげることができた。
食後のお茶も飲み終わりお勘定をしようと財布を出したら
降谷くんに全部払われてしまった。
お金はどうしても受け取ってもらえなかったので
帰り道にコンビニに寄って、コーヒーを奢ることにした。
さすがに何もお返ししないのは悪いもんね…