• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第48章 音楽



翌日、わたしは自分の車で
皇さんの自宅まで迎えに行き、緑台ホールに向かった。



到着してから彼女の案内で控室まで向かう途中、
捜査一課の人達がちらほらといるのを見かけて
控室の中に入ると
他の演奏者の方達と話をしている目暮警部がいた。


目「美緒くん!?どうして君がここに!?」


『こちらの皇さんから
ボディーガードをして欲しいと依頼されたんです。
…すみませんが、このホールの警備体制について
教えてもらっても構いませんか?』

目「ああ、それは構わんよ。
君がいてくれるなら、こちらとしても心強いからな。」


わたしが目暮警部と話していると、
控室の扉が開きそこから松田くんと高木くんが入ってきた。


『あ、松田くん。昨日ぶりだね〜。』

松「美緒……お前ここで何してんだよ…。」

『ボディーガードの仕事だよ。
今回は一緒に仕事させてもらうけど、よろしくね。』

高「美緒さんがいてくれるなんて心強いです!
よろしくお願いします!」



…そんなに頼りにされるとなんかプレッシャー感じるんですけど!



『…じゃあさっそく
ここの警備のこと教えてもらってもいいかな?』

松「ああ、わかった。こっち来てくれ。」

そう言われてテーブルに向かうと館内図が広げられていた。


目「出入り口は非常口を入れて全部で6ヶ所だ。
演奏会当日は捜査員を2人ずつ出入り口に配置する。
客の出入り口は、北側と西側の2ヶ所だけで金属探知機も設置する。」


松「演奏会のホールへの入り口は通常なら東西北の3ヶ所だが
今回は入り口と同じで使用するのは北と西だけだ。他の出入り口は開かないように施錠する。それと、ホールの2階にはバルコニー席があるが、今回は使用しないらしい。」


『一階の客席しか使わないってことね…。
施錠した鍵の保管場所は?』


高「通常はここの警備室で保管されていますが
演奏会当日は警部が持ち歩く事になっています。」


目「不審物を置けそうな箇所は、佐藤くんや伊達くん達が今事前に調べに行っている。
当日またチェックする予定だ。」


なるほど…。
思ってたより厳重な警備体制だな。



/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp