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《降谷夢》bonheur {R15}

第46章 鍛錬



『秀一くん、シャワー室あるけど使う?
タオルもあるよ。…あ、でも変装解けちゃうか。』

「変装道具はちゃんと持って来てる。
お言葉に甘えて借りることにするよ。」

秀一くんがシャワーを浴びている間に
わたしは先に事務所へ戻り、お茶を用意していると
葉山と一緒に秀一くんが事務所に来たので
今度はわたしがシャワー室を使いに行った。


そして、再び事務所に戻ると
葉山の姿はもうそこには無くて、
秀一くんと梢さんが2人で話していた。

『あれ…?葉山は先に帰ったんですか?』

「デートだって言って帰ったぞ。」

…またか!!
どうせまたすぐフラれるくせに!


梢「じゃあ美緒ちゃん、
私も先に帰るからここの戸締りお願いしていい?」

『はい!お疲れ様でした!』

私が挨拶をすると、梢さんは手を振って帰って行った。


『秀……じゃなくて、昴さんは?
まだ帰らなくて大丈夫なの?』

「お前を飯に誘おうと思って待ってたんだ。」


……え!?今なんて!?

秀一くんは座ってるソファーに肘をつきながら
私を食事に誘ってきた。
 

『いやいや…。2人で行くのはちょっと。
零くんにバレたら怒られちゃう……。』

「お前に呼ばれたせいで
昼食を食べ損ねて腹ペコなんだが?」


っ!?
自分で今から行くって言って来てくれたくせに!!


『…もしかして……
最初から食事に誘うつもりだったの!?』

「さぁ…?どうだろうな?」


…っ、顔が思いっきりニヤついてる!
私が断りにくいようにわざわざ昼食抜いてきたの!?
なんて策士なんだ………。


「お前ももう仕事終わりだろ?
早く行くから支度しろ。」

『…拒否権は……?』

「ない。」

即答ですか…。


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