第44章 追想
『ありがとう、みんな。私のこと守ってくれて…
今度こそ、ちゃんとみんなにご馳走するからね。』
ちなみに、彼らが捕まえた友成 真さんは
私に近づいてきたわけではなくて、命を狙われているかもしれないから毛利探偵に助けを求めようと声をかけるつもりだったらしい。
私たちが話している最中に
犯人の風戸先生は他の刑事さん達に手錠をかけられ
連行されて行った。
松「おい、美緒……あれはお前の仕業か?」
『あれって…風戸先生のこと?』
萩「なんかあの犯人すごいボロボロだけど…
美緒ちゃんがやったの…?」
『うん!そうだよ!
伊達くんの敵討ちも、ちゃんとやっておいたからね!』
伊「お、おう……ありがとな…。」
『でも正直、まだちょっとやり足りない気がするんだよね…。
もうひと蹴りくらいすればよかった。』
松•萩•伊「「「いや、もう十分だろ!」」」
『えー…。』
私達の会話を聞いていた周りの人たちは
みんな揃って笑っていて
そんな時、白鳥くんがパトカーの無線からある報告を受けていた。
白「みんな!佐藤さんの意識が戻ったぞ!
もう心配は無いそうだ!」
っ、美和子ちゃん…!良かった!!
わたしが泣きながら喜んでいると
周りの男性警察官の人達は、警察帽子を投げて
わたしと同じように泣いて喜んでいる様子が見られた。
『うわぁ、美和子ちゃんの人気すごいね!
みんな泣いて喜んでる!!』
松・萩・伊
(「「「…いや、お前の人気の方がやべぇよ…」」」)
近くにいた高木くんも安心しているようだし、
本当に良かった!!
また美和子ちゃんのお見舞い行かなきゃ!!