第44章 追想
その後、
目暮警部から今日はもう夜遅くなってしまったから
事情聴取は明日で大丈夫と言ってもらえたので
今日はそのままパトカーで家まで送ってもらう事になった。
帰りのパトカーの中で、
東社長達にも記憶が戻ったことを電話で報告したら
何度も良かったと言ってくれた。
明日はどうせ事情聴取だろうから
出社するのは明後日からでいいと社長に言われ、電話を切った。
瑞貴にも電話で報告したら
泣いてるのか怒ってるのか分からなかったけど
とりあえず最後には思い出してくれて良かったと喜んでいるようだった。
少しの間パトカーに乗っていると
わたしのアパートに到着し、送ってくれた人にお礼を言ってから車を降りた。
外からは部屋の灯りがついているのが確認でき
私は零くんが待っている部屋へ走って向かった。