第4章 卒業
『卒業したらみんな忙しくなってなかなか会えなくなりそうだから、やっぱり寂しくなるね…。』
「確かにな…でも時間ができたら集まろうな。
声かけるから。」
『うん!気長に待ってるよ。じゃあ私そろそろ部屋に戻るね!
トレーニング頑張って!」
そのまま扉に向かって歩き出すと
降谷くんに「待って」と呼び止められた。
『?どうしたの?』
「もし今日の夜暇なら…2人でご飯食べに行かないか?」
『!?』
え!?降谷くんと2人でご飯!?
『えっと…でも…諸伏くんはいいの…?』
「ヒロは今日親戚の家に帰ってるから夜いないんだ。
僕と2人じゃ嫌か?」
『ううん!嫌じゃない!嫌じゃないよ!!
一緒に食べに行こ!』
「はははっ。そんな必死にならなくてもいいから。
でも良かった。じゃあ…今から2時間後に校門でいいか?」
『うん!分かった!楽しみにしてるね。』
降谷くんはフッと笑って、
「僕も楽しみにしてる」なんて言うから
顔がニヤケそうになるのを堪え、トレーニング室を出て自室に向かった。
どうしよう…
一緒に外出できるのは嬉しいけど緊張する…!
とりあえず気持ちを落ち着かせるためと
トレーニングでかいた汗を洗うためにシャワールームに向かった。