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《降谷夢》bonheur {R15}

第44章 追想



風「コナン君、君の言う通りだよ。
でも、君の推理には僕が犯人だという証拠がない。」

風戸先生は、
私が記憶を失うきっかけとなった佐藤刑事が撃たれた事件の時、硝煙反応の検査を受けたが反応は出なかったと言っていた。


そんな時、
安室さんが私の手を引いてコナン君の元に近づいた。


「そのトリックなら、
僕とコナン君が既に解いてしまいましたよ。」

風「っ、なに!?」

コ「あんたが警察に捕まった後で、話してあげるよ。」

私たちはコナン君が話し終わるのと同時に
地面に空いていた穴に飛び込んだ。



そのまま別の場所に移動した私達…

そこは先程までいた小島と同じように岩がたくさんある場所で
ここがアトラクションの本島だとコナン君が教えてくれた。


走って移動していると
再び風戸先生に追いつかれてしまい
銃で発砲され、私たちは近くにあった岩に身を隠した。


「どうやら奴も園内を事前に調べていたようだな。」

『っ…、安室さん…。』

「大丈夫ですよ、美緒さん。
あなたには指一本触れさせたりしませんから。」

『…。』

どうしてだろう…
どうしてこの人はいつも…




私が何も言えずにいると
徐々に風戸先生の声が近づいてきた。


風「君たちにあのトリックを見抜かれたら困るんだよ。
私も容疑者の1人になってしまうからね。」

「もし美緒さんの目撃証言があっても、
硝煙反応が出なかったら惚けられるってことですか?」

風「その通り。
若山さんに見られたのは一瞬だが、
危険な芽は摘んでおきたいんだよ。
さぁ、聞こうか。君たちの推理が合っているかどうか。」




コ「…安室さん。あと4分だよ。」

「分かってる…。
コナン君、少し時間を稼いでくれ。」


私には2人がなんの話をしているかわからなかったが
コナン君は頷いてトリックの説明を風戸先生に話し出した。



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