第44章 追想
夜になると、トロピカルランド名物のパレードが始まり
私は蘭ちゃんと伊達さんと一緒に
少し通路から離れたところにある建物の近くで
パレードの様子を眺めていた。
蘭「すごく綺麗ですねー!」
『本当に綺麗!パレードってこんな感じなんだね!』
私達が話しているところに
少年探偵団のみんなが大声を出して私に近づいてきた。
歩「美緒お姉さん!逃げて!」
元「拳銃で狙われてるぞ!」
光「早くここから離れて下さい!」
伊「…!?美緒!危ねぇ!!
…っ…く…!!」
蘭「伊達刑事!!」
咄嗟に私の前に出てきた伊達さんが
私を狙った犯人に、銃で肩を撃たれてしまった。
『………っ……。』
……どうしよう…
また私のせいで関係ない人を傷つけた……
私がここにいる事で
また他の人も傷つけられるかもしれない……
私は1人その場を離れ、駆け出した。
震える体を無理矢理動かし、少しの間走り続け
壁にもたれかかりながら息を整えていると
急に誰かに肩を掴まれた。
驚いて振り返ると
なぜかそこには安室さんが立っていた。
『…え……安室さん……!?
どうしてここに…?』
「その説明は後でします。
とりあえず今はここを離れましょう。」
その後すぐ、私達の元へコナン君が駆けつけてきた。
『コナン君も…来てくれたの?』
コ「うん!人混みに紛れて早く外に出よう!」
私達が動き出そうとすると、
どこからか拳銃の発砲音が聞こえ、近くにあった風船が割れた。