第42章 居候
side 降谷
美緒が子供達とポアロを出て行って
店の中には僕と松田達だけになり、萩原が口を開いた。
萩「美緒ちゃん、思ってたよりも明るくて安心したよ。」
松「ああ…。
でも早く俺たちのこと思い出してほしいよな…。」
瑞「やっぱり美緒は美緒だよね。
記憶がなくても…、全然…変わらなくて……っ…。」
瑞希はずっと我慢していたのか泣き出してしまった。
彼女は美緒と1番仲良くしていた女友達だし
いきなり忘れられてしまったから、相当辛いだろう。
萩「大丈夫だよ、瑞希ちゃん。
美緒ちゃんのことだから、そのうちふっと思い出すって。」
松「そうだよ。あんまり泣いてると
腹の中のガキに笑われちまうぞ。」
瑞「…っ、うん、分かってる……。
それより、早く犯人捕まえて美緒を安心させてあげて!」
松「ああ。
俺たちが捜査してる間、お前はちゃんと美緒のこと守れよ?」
松田はそう言いながら、僕に視線を向けてきた。